禁煙トレーニングと国のサポート

 喫煙者の多くがタバコをやめたいと考えており、その割合はおよそ8割に上ると考えられています。しかしながら、喫煙習慣によってタバコに含まれるニコチンに対し依存性ができてしまい、無闇な禁煙をしても解脱症状によって妨げられてしまいます。そのため、このようなニコチン依存症は病気であるとして、国から2006年4月から一定条件を満たした場合には治療のために健康保険が適用されるようになりました。
 禁煙治療に当たっては、医療機関に設置された専門外来を受診します。医師から自分の状態に合ったアドバイスを受け、さらにトレーニングや治療薬を処方してもらえるため、成功率を高めることが可能です。
 トレーニングでは、約3ヶ月の期間で五回を目安に医師の診察の下で実施されます。トレーニングの流れとして、初回の診察ではまずカウンセリングを行い、自分の状況を把握することから始めます。専用の補助薬を処方する前に、ニコチン摂取量の計測や、開始日を決めたり、成功に向けた決意を示すため誓約書へのサインを行ったりしていきます。次回以降の再診では、禁煙状況の問診を行い、身体検査として呼気の中の一酸化炭素の量を測り体の変化をチェックしていきます。ここで、状況に応じて追加の補助薬の処方を行います。その後も、再診を受けながら呼気の一酸化炭素の量が健常者と同等になることや、タバコをやめた後の解脱症状の有無を確認し、カウンセリングを続けていきます。最終的には医師から完了証明書へサインをもらい、トレーニングを終了します。
 国の補助を受ける場合には、治療費補助金申請書に“禁煙治療費であることが明記された医療機関の領収書”を添付し、各自の健康保険組合に提出します。